[Windows10] マイコンピューター(PC画面)に3Dオブジェクトなどのフォルダを表示させない
Windows 10のエクスプローラー(PC; 昔はマイコンピュータと呼ばれていた)上には個人フォルダ(ホームフォルダ)である「3Dオブジェクト」,「ダウンロード」,「デスクトップ」,「ドキュメント」,「ピクチャ」,「ビデオ」,「ミュージック」のフォルダのショートカットが表示されている(下の画像の赤い枠で囲まれた部分)。
(ダークテーマを適用しているのでエクスプローラーの背景が暗いが気にしないで)
よく使うフォルダは良いが、3Dオブジェクトなど、普段使わないショートカットが表示されるのは鬱陶しいし、これらが表示されることによってラップトップPCなどの小さな画面の端末ではスクロールしないとデバイスとドライブにアクセスできないなど使い勝手が悪くなる。
このフォルダのショートカットのうちいらないものを削除する。
※消えるのはPC画面のショートカットだけで、フォルダの中身が消えることはない。
今回はWindows 10のバージョン1809で検証を行った。他のバージョンでも使えるかもしれないが保証はしていない(少なくとも1803でも動作した)。
[注意] この記事ではレジストリの追加・削除を行います。誤った操作を行うと最悪OSが起動しなくなる可能性もありますので細心の注意を払って操作してください。予めバックアップをとっておくことを推奨します。また当サイトではこの記事によって発生した損害に対して一切責任を負いませんので予めご了承ください。
要はレジストリをいじれば良い。
cmdやレジストリエディター、regファイルの登録など様々な方法で実現できるが、この記事ではレジストリエディタを用いる方法とregファイルを用いる方法を紹介する。
どちらも管理者権限が必要である。どちらかというと後者のほうが簡単なのでこだわりがない人は後者の方法をおすすめする。
やり方 [レジストリエディター編]
ここではレジストリエディタを用いた標準的は手順を説明する。
くれぐれも注意して操作すること。
- キーボードの Win+R (Windowsのロゴのキーを押しながらrのキーを押す)で「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを表示させ、「regedit」と入力し、OKを押す
- 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれたら「はい」を選択する
- レジストリエディターが立ち上がったら、左のカラムから階層構造を「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace」まで辿る(上のアドレスバーに左のアドレスを打ってEnterキーでも良い)
- NameSpace以下の波括弧{}で囲まれた文字列のキーのうち、表示させたくないフォルダのキーを右クリックして「削除」する(「このキーとサブキーを完全に削除しますか?」と聞かれるので「はい」を選ぶ)。
削除するキーは以下の表を参照。フォルダ名 キー 3Dオブジェクト {0db7e03f-fc29-4dc6-9020-ff41b59e513a} ダウンロード {088e3905-0323-4b02-9826-5d99428e115f} デスクトップ {b4bfcc3a-db2c-424c-b029-7fe99a87c641} ドキュメント {d3162b92-9365-467a-956b-92703aca08af} ピクチャ {24ad3ad4-a569-4530-98e1-ab02f9417aa8} ビデオ {f86fa3ab-70d2-4fc7-9c99-fcbf05467f3a} ミュージック {3dfdf296-dbec-4fb4-81d1-6a3438bcf4de} キーは大文字と小文字を区別しないので一部の表記が異なっている可能性がある。
※ここに載っていないレジストリは削除しないこと。
例えば、3Dオブジェクトを削除したければ「{0db7e03f-fc29-4dc6-9020-ff41b59e513a}」を削除する。
これを削除したいフォルダ全てに行う。 - エクスプローラーを立ち上げると削除したキーに対応するフォルダのショートカットが表示されなくなる。(フォルダの中身が消えているわけではない)
(デスクトップとダウンロード以外を消した例)
表のキーをすべて削除すれば何も表示されなくなる。(下図)
消したショートカットを復活させる
上の1~3までは一緒で、NameSpaceを右クリックし、「新規 > キー」を選択し、新しく出来たキーに上の表の戻したいフォルダのキーを波括弧{}付きで入力する。
{}の前後にスペースなどが入っていないかをきちんと確認する。
キーが追加されればエクスプローラーを新しく立ち上げると反映されていることがわかる。
やり方 [regファイルによるレジストリ変更]
上で紹介したレジストリエディターでやる方法は、regファイルを作成することで全く同じことが出来る。
一度regファイルを保存しておけば、実行するだけですぐに設定を反映できるようになるので便利である。
というのも、ここで紹介したレジストリはWidnows UpdateやUpgradeによってデフォルト値に戻ってしまうことがあり、その度にレジストリエディターで編集するのは大変だからである。
すべての個人フォルダのショートカット(「3Dオブジェクト」,「ダウンロード」,「デスクトップ」,「ドキュメント」,「ピクチャ」,「ビデオ」,「ミュージック」)を「PC画面」上から消すregファイルを以下に置いた。
zipファイルに入っているので解凍してregファイルを実行することですべてのショートカットを消せる。
具体的にはdel_all.regファイル以下の画像のように「はい」、「はい」、「OK」と進むことで設定を反映させる事ができる。
ファイルを右クリックして編集を選び、消したくないフォルダをファイルから削除(もしくはコメントアウト)することで消したいフォルダのみ消せる。
以下にdel_all.regファイルの中身を表示した。
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Windows Registry Editor Version 5.00 // 3Dオブジェクト [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace\{0db7e03f-fc29-4dc6-9020-ff41b59e513a}] // ダウンロード [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace\{088e3905-0323-4b02-9826-5d99428e115f}] // デスクトップ [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace\{b4bfcc3a-db2c-424c-b029-7fe99a87c641}] // ドキュメント [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace\{d3162b92-9365-467a-956b-92703aca08af}] // ピクチャ [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace\{24ad3ad4-a569-4530-98e1-ab02f9417aa8}] // ビデオ [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace\{f86fa3ab-70d2-4fc7-9c99-fcbf05467f3a}] // ミュージック [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace\{3dfdf296-dbec-4fb4-81d1-6a3438bcf4de}] |
ここから消したいフォルダを残して保存し、実行すれば良い。
例えば、「ビデオ」のショートカットを消したい場合、ビデオと書かれている「[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MyComputer\NameSpace\{f86fa3ab-70d2-4fc7-9c99-fcbf05467f3a}]」を削除するか、その行の先頭に「//」を入れてコメントアウトする。
注) 1行目のWindows Registry Editor Version 5.00
は消してはいけない
もしかしたら、間違えて消しちゃったり、気が変わって元に戻したくなることがあるかもしれないが、その時のために、以下にすべての個人フォルダのショートカット(「3Dオブジェクト」,「ダウンロード」,「デスクトップ」,「ドキュメント」,「ピクチャ」,「ビデオ」,「ミュージック」)をPC画面上に復活させるregファイルを置いた。
これも編集して復活させたいフォルダだけ戻せる。
最後に大事なことなのでもう一度以下の注意を掲載する。加えて、Windows 10のバージョンが変わったときの動作の保証はないことを再確認して頂きたい。
[注意] この記事ではレジストリの追加・削除を行います。誤った操作を行うと最悪OSが起動しなくなる可能性もありますので細心の注意を払って操作してください。予めバックアップをとっておくことを推奨します。また当サイトではこの記事によって発生した損害に対して一切責任を負いませんので予めご了承ください。
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タグ: Windows