WSLでadbを使う (Windows10)
WindowsのcmdやPowerShellよりもbashなどの方が慣れていて、adb logcatの結果をgrepしたりしたい時があり、
WSLのbash(Ubuntu)上でsudo apt install adb
でインストールできたadbコマンドで操作しようとしたが、
USBで接続したAndroid端末が認識されなかった。
以下の方法で、WSLのbash上で、Windowsホストに接続されたAndroid端末をadbコマンドで操作できた。
方法は2つ示しているが方法①のほうが使い勝手ヨガよく、簡単でおすすめ。
※これは執筆時点(2021/12)の情報です。お使いの端末やソフトウェアのバージョンや環境によっては使えない場合があります。ご了承ください。
前提
・ホストのWindows10上でadbコマンドが叩ける状態になっている(USBドライバがインストール済み)
Android SDK(adbとかが入っているやつ)→https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools
(SDK Platform toolsがうまくダウンロードできない場合はこちらを参照)
・WSL上にadbがインストールされていない状態(既にインストールされている場合は削除する)
方法①: Windows側のadbを使う
Windowsホストで使えるadb.exeをWSL側から叩けば普通に使える。
そのままだと使い勝手が悪いので、adb.exeがあるフォルダ(platform-tools)にパスを通し、adb.exeにadbというシンボリックリンクを張っておくと普通にadbと打つだけで使える。
↓platform-toolsフォルダにパスを通す様に以下を~/.bashrcに追記する
export PATH=$PATH:platform-toolsフォルダのパス
↓adb.exeにadbという名前のシンボリックリンクを張る
cd platform-toolsフォルダのパス
ln -s adb.exe adb
方法②: WSL側に同じバージョンのadbをインストールする
基本方法①で良いが、方法①が嫌な人やうまく行かない人はこちらの方法②を試す価値はある。
Windowsホスト側とWSL側両方に同じadbをインストールする。
具体的には、以下から、同じバージョンのWindows用とLinux用の「SDK Platform tools」をダウンロードしてWindowsホストとWSL上にインストールする。
https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools
(SDK Platform toolsがうまくダウンロードできない場合はこちらを参照)
導入が終わったら、以下の手順でWSL上でWidowsに接続された端末にadbコマンドが通るようになる。
1. Android端末をWindowsホストにUSB接続する。
2. Windowsホスト上のcmdでadb root
などのコマンドを実行してadb serverを立ち上げる。
3. WSLのbashでadbコマンドを叩ける状態になる。
導入後にWindowsサイドから先にadb serverを立ち上げないとWSL上で端末が認識されないので注意。
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タグ: Android, Linux, Windows