PowerPointで無料でエヴァ風のフォントを再現する
PowerPointに標準で入っているフォントだけで無料でエヴァ風のスライドを作る方法を紹介します。
ここではPowerPoint2016を例に説明しますが、他のバージョンでも同じだと思います。
ここで紹介する方法を使うと、このようなスライドを作れます。
ここで作ったスライドを画像として保存すれば、PowerPoint内だけではなく、動画などにも使用できます。
エヴァで使われているフォント
実際のエヴァンゲリオンのアニメ内や、映画内では「マティスEB」というフォントが使われています。
このフォントはエヴァ公式フォントとして発売されています。
Amazon: フォントワークス エヴァンゲリオン公式フォント マティスEB Truetype版
楽天: エヴァンゲリオン公式フォント マティスEB Truetype版(2423886)
しかし、購入すると、そこそこのお値段します。(フォントの値段としては安いほうかもしれませんが…)
このフォントを購入して使うのが一番早いのですが、購入しなくてもOfficeに最初から入っている似たようなフォントでそれっぽいことは出来ます。
上の画像が実際に作成したスライドの例です。
作り方は①横書きタイプと②縦横混合タイプで異なりますのでそれぞれ説明していきます。
①横書きタイプは次回予告などで使われる横書きの文字です。
②縦横混合タイプはタイトルで使われる縦書きと横書きが混ざったタイプです。
①横書きタイプの方法
横書きタイプのポイントは「HGP明朝E」を使うこと、「太字を使う」こと、「フォントを縦に引き伸ばす」こと、「黒背景に白文字を使う」こと、そして「フォント間隔を狭くする」ことです。
具体的な手順は次のとおりです。
- まずはPowerPointを起動します。
- [デザインタブ]の[ユーザー設定]内にある[スライドのサイズ]を押して[標準(4:3)]を選択しましょう。この手順はやらなくても問題ありませんが、4:3の方がよりエヴァっぽいです。
- 先程の[スライドのサイズ]の右にある[背景の書式設定]を選択し、[塗りつぶし(単色)]にチェックし[色]を[黒]にし、[すべてに適用]を押します。これで全てのスライドが黒背景になります。
- [挿入]タブから[テキストボックス]を選択し、[横書きテキストボックス]を作ります。
- テキストボックスを選択し、[ホーム]タブの[フォントの色]を[白]に、[フォント]を[HGP明朝E]、[太字]にします。
- テキストボックスに文字を打ち込みます。
- 文字を打ち込み終わったら、スライドがはみ出るくらいの大きさにフォントサイズを大きくします。
- テキストボックスの縁で右クリックして[切り取り]を選択します。[コピー]を選択しても良いのですが、そうすると文字が残ってしまうので後で削除する必要があります。
- 何も無いところで右クリックして[図として貼り付け]ます。(8, 9をまとめてショートカットキーで行うには、テキストボックスの縁を選択後、Ctrl+x, Ctrl+v, Ctrl, uの順にキーを押します。)
- 横の丸いところを掴んで貼り付けた画像をちょうどよい感じに横方向に圧縮してください。
- 完成です。横方向に圧縮されたことによって縦に引き伸ばされ、またフォント間隔が狭くなるのでエヴァっぽくなります。
また、更にフォントを大きくして、縦にも引き伸ばすと下の図の様な予告のような文字も作れます。
②縦横タイプの方法
縦横タイプは①横書きタイプに対して以下の点が違います。
- フォントは横は「HGP明朝E」、縦は「HG明朝E」を使うこと。
- 「フォントを縦に引き伸ばさない」こと。
- 「フォント間隔」だけでなく「行間」も狭くすること。
それ以外は①横書きタイプと同様です。
具体的な手順は以下のとおりです。
- ①横書きタイプの手順1~5を行います。
- テキストボックスに文字を打ち込むのですが、その際には縦書きの部分は改行によって作ってください。(縦書きテキストボックスを使わない。)また、縦書きの部分は「HG明朝E」、横書きの部分は「HGP明朝E」を使用してください。どちらも太字です。
- 好きな大きさにフォントサイズを調整します。
- 横書き部分を選択し、[ホーム]タブの[フォント]の右下のマークをクリックしてオプションを出します。開いたら[文字幅と間隔]タブをクリックし、[間隔]に[文字間隔をつめる]を選択し、[幅]に適当な値を設定して、[OK]を押します。そうするとフォント間隔が小さくなり、横幅が丁度よいと感じるところ(文字がギリギリ重ならないところ)の数字を指定します。
- 縦書き部分を選択し、[ホーム]タブの[段落]の右下のマークをクリックしてオプションを出します。開いたら[インデントと行間隔]タブの[間隔]の[行間]に[固定値]を選択し、[間隔]に適当な値を設定して、[OK]を押します。そうするとフォント行間が小さくなり、縦幅が丁度よいと感じるところ(文字がギリギリ重ならないところ)の数字を指定します。
- フォントの場所を移動して完成です。全体的にサイズが小さいときには、①横書きタイプでの手順8, 9を行い、画像に変換してから拡大するのが簡単です。
以上で無料でエヴァ風フォントが再現できます。
スクリーンショットを取る、オブジェクトを選択してを右クリックメニューから「図として保存」などすれば、画像に変換できます。
[追記]また、PowerPoint 2016の場合は、保存時の拡張子でpng, jpgなどの画像フォーマットを選ぶとそのまま画像ファイルとして出力することができます。[/追記]
是非使ってみてください!
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タグ: Office, Windows
コメント (5)
文化祭でこのようなフォントが使いたかったのですが、学生からするとフォントが高くて困っていたので助かります!
コメントありがとうございます!
そう言っていただけると、記事を書いた甲斐があります!
紹介ありがとうございました。
参考にさせていただきましたぁっ!!
「PowerPoint 2016」は保存する際に、ファイル形式(拡張子)を指定できるので、
スクショでなくともそのまま保存できますよ~。
スクショだと画像の綺麗さは画面の解像度に依存せざるを得ないので、
僕は作成物をpngファイルに指定してから保存しています。
もしかするとご存知だったかもしれませんが、僕の意見がご参考となれば
たいへん光栄に思います。
注:回答(返信)は不要です。
いえ、初めて知りました!
有用な情報だと思ったので記事に追加させていただきました!
ありがとうございます!