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FF8(PS4リマスター)をやった感想


最近、暑いしコロナで外出自粛だしということで時間があればずっとゲームをしているが、今回はFinal Fantasy VIII(ファイナルファンタジー8; 通称FF8)のPS4 リマスター版をクリアしたのでせっかくなので感想を残してみる。





 

私は今までFFシリーズは1~7をやったことがあるが、FF8はFFシリーズの中ではストーリー(世界観)・システムどちらもかなり異質な存在であると思う。





 

ストーリー・世界観・音楽

ストーリー自体はそこそこ面白い。主人公や登場人物の多くが学生であり、ストーリーもこの学園生活を中心に話が進んで行く。学園モノのFFというのはかなり異質で新鮮だった。
なおストーリー自体はそこまで長くはなく(あれ、もう終わりか、という感じ)、私はゆっくりとやってクリアまでに40時間程度だった。
また世界観と音楽がとてもマッチしていてよかった。特に通常戦闘曲「Don’t be Afraid」「The Man with the Machine Gun」、ボス戦曲「Force Your Way」、ラスボス曲「The Extreme」は何度聞いても聞き飽きずとても良い音楽である。こんなに良い戦闘曲が揃っているFFは8くらいなのでは?と思う。
ところどころ入るムービーからのキャラクターが操作が可能なMapへの遷移の自然さなどは20年以上前のゲームとは思えない。おそらく発売当初は最先端のグラフィクだったのだろう。





 

システム

システムは今までのFFとガラリと変わっており、また複雑で初見だと全然わからない。
キャラクターはG.F.と言われるいわゆる召喚獣を装備し(FF6の魔石的な感じ)、G.F.が持っているアビリティーなどが使えるようになる。またG.F.が各キャラクターの基本能力値(HP, 力, 魔力, 回避, 攻撃属性)などとリンクしており、このリンク先に魔法をジャンクション(いわゆる装備)することによってステータスが上下する。
FF8ではキャラクター自身は魔法を使うことはできず、疑似魔法という形でそれを実現している。魔法がないのでMPという概念もない。疑似魔法はアイテムで使う魔法みたいな感じ(南極の風みたいな)で敵からストック(取る)たり、フィールドで拾ったりして集めていく。疑似魔法はアイテムみたいなものなので使ったらなくなるし、なくなったり数が少なくなるとジャンクションしている能力値も下がるので安易に魔法は使えない。また魔法を全体化できないなど不便な点が多い。
ジャンクションを全くしないとレベルが高くてもキャラクター自体は全然強くならないのでこのシステムの使用は必須となる。
このシステムはキャラクターに個性がなく、複雑で面倒くさいので私はどうしても好きになれない。

敵を倒した時にギルは手に入らず、基本的に持っているアイテムを売ったり、一定歩数ごとに支払われる給料でやりくりをしていく。これも今までのFFにはないやり方だが、これもギルがほしい時に面倒くさい。FF8自体はそんなにギルに困ることはないが。
装備できるのは武器のみで防具は存在しない。武器自体も全て今持っている武器を改造して強くするのみである。

そしてもう一つ特徴的なのはレベルの概念である。FF8のキャラクターにもRPGの例に漏れずレベルの概念があり、経験値を得るとレベルアップしていくのだが、こちらのレベルが上がるとそれに合わせて敵も強くなっていく。なので、敵が強いからレベル上げをするという行為自体が逆効果になることもある。逆に言うとレベルが低くてもクリアが可能ということであり、これも今までのFFの概念を崩している。またFF8ではレベルが上っても大して能力値が上がらないのでなおさらである。更に、次のレベルに上がるのに必要な経験値はどのレベルでも1000に固定されている。レベル1から2, 99から最大の100に上がるのに必要な経験値はどちらも1000である。敵から得られる経験値も序盤と終盤であまり変わらなかったり、最後に攻撃した人が多く経験値がもらえたり、ととにかく変わった仕様が多く、今までのFFのの概念を崩している。

このような複雑なシステムが戦闘中ではかなり行動を制限している印象である。
序盤から終盤までボス戦含めて全員基本的に「たたかう」を使うことになりワンパターン戦法で退屈な戦闘になってしまうときも多い。
また終盤は敵のHPも高く、FF7まで進んでいたダメージインフレはここで収まり、誰でも簡単に9999を連発するみたいなことはできなくなったこともあり、戦闘がかなり長引く傾向にある。

これらのFF8固有のシステムを評価する人は一定数いるのだろうが、今までのFFやRPGのシステムを期待しているような私のような人は、やりづらく、やめてほしいと正直思ってしまった。

最終的なスコールのジャンクションの状態とステータス↓





 

その他、気づいた点とか

FF8をやっていて他に感じた点を挙げてみる。

  • ストーリ自体は悪くないが、ところどころ説明不足なところが多く、なぜ自分がそこに行くべきなのか、なぜこんな行動をしているかなどがわからなくなるときがある。
  • 街やダンジョンのマップがわかりづらすぎる。どこを調べられて、どこが入れてどこが通れるのかがわかりづらすぎて色々スルーしてしまう。
  • 上でも書いたが戦闘がワンパターンになりすぎかつ1戦1戦が長すぎて退屈になる。
  • 普通にプレイしていたらスコールはレベル100になってしまった。
  • ラスボスはちょうど良い強さ。FFはラスボスが弱すぎることが多いのでそこそこ強くて倒しごたえがあった。ただメンバーがランダムに選ばれるのは良くない。ジャンクションしている人と居ない人がいるのだから準備する時間はほしい。音楽もとてもテンションが上がった。ただジャンクションしている魔法を消失させる技は反則だと思う。武器を取られるようなもの。エンディングも良かった。




 

まとめ

私の個人的な感想になってしまうが、FF8は音楽がよく、ストーリーもそこそこ良いが、システムが微妙過ぎるといった感じである。
今まで(1~7)とは違いすぎるので、今までと一味違うRPGをプレイしたいならありだと思うが、今までのFFを期待して遊ぶと「FFの仮面をかぶった全く違うRPGゲーム」である本作は不満に感じてしまうかもしれない。
FF1~8を私の中で総合的に順位づけするとしたら、6->4->5->7->3->8->1->2 となると思う。





 

総合評価: ★★☆☆☆
ストーリー: ★★★☆☆
世界観: ★★★☆☆
システム/UI: ★☆☆☆☆
音楽: ★★★★☆
グラフィック: ★★★☆☆
キャラクター: ★★★☆☆
ボリューム: ★★☆☆☆





 

↓ゲームクリア時のステータス



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投稿日: 2020年8月26日
最終更新日:





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