ノートPCで作業をする時、手持ちのAndroidタブレットをディスプレイにしてデュアルディスプレイ環境にしたいことはある。
そういったことを可能にしてくれるアプリは複数あるが、遅延が大きかったり、不安定だったりするアプリが多い。
今回は使ってみて良かったTwomonUSBというアプリを紹介する。
TwomonUSBはiOSデバイス/Macにも対応しているが、今回使用したのはAndroidタブレット/Windows PCの組み合わせである。
有料アプリであるが、その価値は十分にあると感じた。

良かったこと

低遅延・安定した接続

このアプリの特徴はUSB経由で通信を行うことである。
その為、無線に比べて遅延が小さく、また接続が安定している。
遅延は動画もなんとか見れるレベルまで抑えられている。ただ解像度によって異なる。
このメリットは非常に大きい。
使用する様子を下記動画に示した。

この動画ではタブレットはQua Tab PX (Android 7.0), PCはDellのXPS12(Windows 10/8GB RAM/i7-4500U)を用いている。

簡単に接続

アプリが日本語に対応している。
使い方も初期設定は必要だが、最初に設定してしまえば2回目以降は簡単にすぐに使用できる。
USBでPCとタブレットを接続しお互いにアプリを立ち上げるだけである。

タッチパネルが使える

基本的に使うことはないと思うが、タブレットに関してはポインティングデバイスとして一応タッチパネルが使える。

電池残量を気にしなくても良い

USBで給電しながら使えるので、タブレットのバッテリーを気にする必要がない。
また、給電中なので画面が勝手に消えることがない。(まあこれは設定でなんとかできるが)

解像度を変更できる

解像度を変更することができる。
これは意外と重要で最近のタブレットは解像度が高く、PCと同じ解像度だったとき、大きさが合わずフォントが小さくなってしまったりする。
解像度が変えられれば、その辺の心配はしなくても良い。

モードも拡張/ミラーリングが利用可能であり、通常のディスプレイとして認識する。

良くないこと

有線

有線なので自由な配置が出来ないこと。少しごちゃごちゃしちゃうこと。

PCに専用のソフトウェアをインストールする必要がある

対象のPCに専用ソフトウェアをインストールする必要があること。
Miracastなどを利用する無線ではドライバやソフトウェアのインストールが必要ないが、TwomonUSBでは専用ソフトウェアをPCにインストールする必要がある。
つまり他人のPCや公共のPCでは使えないことが多い。
また、その専用ソフトウェアが中華フォント。そのソフト内だけだから我慢できるが。

PCのリソースを食う

USB経由でデータを転送することでPCのリソースをそこそこ食う。
i7のPCとかならあんまり問題にならないが、X205TAみたいなAtomのマシンだと処理が追いつかなくて遅延が大きくなる。
つまり、低性能なPCでは非常に使いづらい。

アプリをバックグラウンドにすると切れる

仕方がないことではあるが、タブレットのアプリをバックグラウンドにすると、接続が切れる。
タブレットにメールの通知が来たから開こうとすると、PCとの通信が切れ、また繋ぎ直さなければならない。

まとめ

色々試したAndroidタブレットをサブディスプレイ化するアプリの中でTwomonUSBは一番良かった。
Google Playでは万一気に入らなかったりうまく動作しないときには購入してから一定時間(1～2時間位だったかな?購入してから30分以内(2017/2/12追記)※)は購入を取り消す事ができるので気になる方は是非使うと良いと思う。

※2017/2/12現在です。
※一度購入のキャンセルしたアプリを再度購入する際は、キャンセルできません(1つのアプリにつきキャンセルできるのは一回までです)。
キャンセルと払い戻しに関してはhttps://support.google.com/chrome_webstore/answer/1060830?hl=jaを確認してください。